大腸の粘膜に炎症や潰瘍、ただれができる
下痢や血便、腹痛、発熱などが主な症状
1週間以上下痢や血便が続いた場合は消化器内科を受診した方が良い
直接命には関わらない
一日に何度もトイレに駆け込むなどQOLが下がる
詳細な原因は不明。免疫システム異常が指摘されている。
食生活の欧米化やストレス、遺伝的要因なども関係すると考えられている。
免疫細胞が大腸の粘膜を敵と勘違いし、攻撃することで炎症が起きる
完治は難しいものの、適切な治療を受ければ普通に生活できる場合が多い
慢性疾患で良くなったり悪くなったりを繰り返す
難病指定されている
日本でも患者数が急速に増えており、約10年前から2倍以上になっている
国内の推定患者数18万人(アメリカに次ぐ多さ)
10から30代の発症が多い
最近は65歳以上も増えている
30代までは進学や就職、出産など人生の節目となる時期が多い
直腸に炎症ができその範囲が広がっていく
直腸に留まっている直腸炎型
半分近くまで広がった左側大腸炎型
体調全体に及ぶ全体腸炎型に大別される
1日の排便回数や体温などで重症度を区別
7年以上症状が続くと大腸癌になることもある
血液検査、X線検査、内視鏡検査
患者はガンの発見のため年に1回は内視鏡検査をした方が良い
治療は薬物療法が基本
5-アミノサリチル酸製剤の服用が一般的
炎症を抑える副腎皮質ステロイド製剤や、イムランなどの免疫を調整する薬も
効き目が強いとされる抗TNFα抗体は中等症から重症の患者向け。生物学的製剤と呼ばれる
潰瘍性大腸炎の患者は薬7割が軽症