院長の腰痛(急性腰痛・いわゆるギックリ腰)体験記

いつもあさひ鍼灸院をご利用いただきありがとうございます。
今年は寒くなるのが早いようですが、風邪などひいていませんか?

実は私、先日ギックリ腰になってしまいました。
そう、それは9月17日の朝突然やってきたのです。

いつものように洗濯物を干しているときのこと。
干してある洗濯物が邪魔で、洗濯かごをまたいでしまいました。
その時です!

「あっ、これやばいなぁ。」
激痛がした訳では無いのですが、なんとなく腰に違和感があり動けなくなりました。

「やっちゃったなぁ。これがぎっくり腰かぁ。」

これが最初の感想です。
何かの本に書いてあったのですが、西洋ではぎっくり腰のことを「魔女の一撃」と呼ぶそうです。
重いものを持ったわけでもないのに、腰をやられてしまう。
まさしく魔女の仕業に感じます。

なんとか足を引きずりながらテーブルまでたどりつきます。
うまく足を上げることができません。
足を上げると腰に響く感じがします。
テーブルをつかみながら椅子になんとか座りました。
この段階では、まだ痛いというよりは動けないという感じです。

いつもは私が子供を保育園に連れて行きます。
とてもじゃないですが今日は無理そうです。
仕事に行く前で忙しそうだった妻に、腰をやったことを伝え、子供の送迎をお願いしました。
これで一安心です。

家に置いてある鍼道具を持ってきてもらいます。

座ったままで体を動かしてみると、右左に体を回すことはできます。
横に倒すこともなんとかできるようです。
前後には全く動きません。
動かすとどこか真ん中のところに痛みがあります。

こういう時は痛みがあるところに、はりをするわけにはいきません。
手足などの離れたところで治療するのがセオリーです。

まずは手の甲にある「腰痛点」をためします。
名前が「腰痛点」というぐらいだから効くだろう。
体が動かないので、足にははりがうてないという二つの理由で「腰痛点」を選びました。
両手に計4カ所にはりをして、座ったままで体を前後に動かします。

さて、結果はというと
イマイチ!!

残念。
体全体が軽やかになるわけでもなく、違和感が減るわけでもなく。

次は、鼻の下にある「人中」と手にある「後鷄」。
体の中心に痛みのあるときに効果があると言われています。
今度も、はりをさしている間は体を前後に動かします。

今回はなんと
はりが効きました!(あたりまえですが)

劇的にどうこうということではないのですが、動ける!という感覚があります。
立ち上がって歩けます。
前後屈も少しはできます。

ちょっと横になってみます。
すると仰向けにもなれました。
はじめは足を曲げていましたが、おそるおそる伸ばすと。。。

足を伸ばしても腰に響きません。
これで、夜寝るときも安心です。

ぎっくり腰で鍼灸院に来る方は、痛みと日常動作ができないことで悩んでいます。
症状を聞いたときには出てこないのですが、よく聞くと出てくる問題が「眠れない」ということ。

ベッドに寝ようとすると痛い。(そもそも横になれない。椅子で寝ていますという方も。)
寝てみても横向きにしかなれない。
下の手が痛くなり、寝返りを打とうとすると激痛が襲う。
反対向きになってもしばらくするとまた手が痛くなる。
無意識に寝返り、痛みで起きる。。。。

こんな感じ。
鍼灸院に真っ先に来る人は珍しいので、一晩二晩は眠れない夜を過ごしています。

これが仰向けになれると、だいぶ楽です。
向きをちょっと変えるだけでいいのです。
仰向けなら腰以外の痛みで起きることもありません。

横向きでしか眠れなかったのが、仰向きで眠れる。

正直なところ、それぐらいの変化か~
と、思われるかもしれません。
でも、腰痛の方には大きな違い。

どんな腰痛でもはり一発で痛みをスッキリ取ります!!
すぐに動けるようになります!
帰りには必ず、背中を伸ばしてどんどん歩けます!

なんてことは私にはまだまだできません。
が、ほんの少しでも実感としての”楽”を感じていただければと思います。

あさひ鍼灸院の日常

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